solution

ソリューション

マイグレーション

クラウドマイグレーション(移行)

クラウドを利用して新たにシステムを構築することはそれほど難しいことではありません。
初めからクラウドに最適化されたアーキテクチャを採用することで、クラウドのメリットであるアジリティやスケーラビリティ、イミュータビリティ、コストパフォーマンスを十二分に享受することができるからです。もちろん、そこにはクラウド技術に精通したコンサルタントやエンジニアの存在が不可欠となります。

一方で、オンプレミスで稼働中のシステムをクラウドに移行することは容易なものではありません。
長年の蓄積によりサーバの台数は増大し、場合によっては数百台、数千台というケースも珍しくありません。台数の増加に伴い、システム間の連携は複雑化し、誰も全容を把握できていないというようなことも考えられます。

また、アーキテクチャも老朽化して、脆弱なままのソフトウェアを使い続けていたり、EOL(End of Life)を迎えているものあるかもしれません。

また、稼働中であるということは、システムによっては24時間365日サービスを提供し続けなければならいないものもあり、そういった事情もクラウド移行を難しくする要因となっています。
このように肥大化、複雑化、老朽化したオンプレミスシステムをクラウドに移行するには適切なプロセスを踏むことが必要不可欠となります。

また、クラウド技術だけではなく、レガシーなアプリケーションやインフラに精通したエンジニアの存在も必要となります。

4つのプロセス

BTCでは、以下の様にアセスメント、プランニング、マイグレーション、オペレーションの4つのプロセスを経ることで、クラウドマイグレーションを成功に導くためのご支援をいたします。

  • アセスメント

    アセスメントでは既存のシステム・業務を分析し、評価します。単にインフラのリソースやソフトウェアを分析するだけではなく、アプリケーションコードやデータ、さらにはビジネスプロセスに至るまでをワンストップで分析・評価します。

    長年のアプリケーション開発やコンサルティングの実績に加え、最先端の技術をもつアーキテクトやクラウドエンジニア、熟練したインフラエンジニアを有するBTCにしかできないアセスメントを提供します。

  • プランニング

    アセスメントの結果に基づき、移行計画を立てます。後述する移行パターンを的確に見極め、移行戦略を策定します。さらに、移行時および移行後に発生する運用コストの試算を行い、クラウド移行が本当にお客様のビジネスのデジタル化にとって有益かどうか、といった視点も含めた最適な選択肢をご提案いたします。

  • マイグレーション

    プランニングに基づき実際の移行作業を行います。クラウドベンダーが提供している移行ツールやマネージドサービスをフル活用し、シームレスなマイグレーションを目指します。

  • オペレーション

    クラウド移行後の運用フェーズとなります。DevOpsの考えに基づく、技術的、文化的な実践によりビジネスの加速を支援します。

    また、移行時にクラウド最適化できなかったシステムをクラウド最適化を行っていきます。導入から運用までをワンストップでご支援するBTCならではの価値を提供いたします。

     

マイグレーションパターン

クラウドマイグレーションを成功させるには、アセスメントとプランニングのプロセスにおいて、マイグレーションストラテジー(移行戦略)を適切に策定することが重要となります。
そのためには、システムやサーバの特性を理解し、それに応じた適切な移行パターンを見極めることが必要となります。

移行パターンについてはクラウドベンダーが各社各様の用語を定義していますが、いずれにおいてもベースとなっているのは米Gartner社が2011年に定義した「5つのR」と呼ばれるものです。

クラウド
最適化度
パターン 意味 概要
1(低) Rehost 単純移行 アプリに改修を加えずにそのまま移行
2 Refactor 一部置き換え アプリ使用は維持し、一部マネージドサービスを利用
3 Revise 一部変更 既存のアプリ使用をベースに機能追加/改修
4 Rebuild 作り変え アプリを書き換え、マネージドサービスを活用
5(高) Replace 置き換え 既存のアプリをマネージドアプリサービスに置き換え

マイグレーションコスト

クラウドマイグレーションを行うにあたり、移行時および移行後に発生する運用コストを試算することは重要です。
一般に、Replaceが可能な一部のアプリケーションを除けば、アーキテクチャのクラウド最適化の度合いが高まるにつれて、移行後の運用コストは削減されます。反面、移行時にはアプリケーションの改修にかかるコストは高くなる傾向にあります。

BTCでは、移行後の運用コストまでを考えた戦略を策定することで、単なるインフラの載せ替えにとどまらない、ビジネスのデジタル化を推進するためのマイグレーションを目指します。